確定申告書類などの「職業欄」 主婦は、専業トレーダーは、「無職」なのか

主婦は「無職」なの?「専業・兼業」は書くの?

「確定申告」関連記事のおまけです。

 

kakuteishinkoku

 

ひと昔前と違い、世の中には様々な職業が現れ、自らを「〇〇ータ―」だの「〇〇ティスト」だのと名乗る人が増えてきました。

名乗るのは自由ですが、公的な書類の場合、彼らは、私たちは職業欄に何と書けばいいのか。

 

選択肢がある場合は簡単ですが、確定申告の「職業欄」は記入式です。

そして、確定申告書類とは給与所得以外の所得を申告する方が多い書類だと思われます。

 

「職業欄」を見つめながら手が止まる方も多いはず。

職業分類

「職人」「販売」「営業」などは「職種」であって、書いても間違いではないけれども、職業欄に書くときはもっと大きな分類で良いと思われます。

※なお、「製造」「小売り」「流通」「広告」などは「業種」です。

大分類としては

「会社員」「会社役員」「公務員」「団体職員」「自営業」「パート・アルバイト」「無職」

この分類の中から記入すれば良いと思います。

「主婦」とは

「主婦・主夫」がないじゃないか。

と、不満に思われる方は多いでしょうが、記入するその書類が何の目的で書かせるかにもよるでしょう。

 

確定申告書の場合は「申告者が納税する内容」について知りたくて書かせているわけで、納税する収入がない場合は「主婦」と書こうが「無職」と分類されます。

「主婦だって立派な職業!」などという社会通念はここでは必要ありません。

 

「家事労働」など書こうものなら、「その職業の収入が申告されていませんが?」という問い合わせが来てしまいます。
ちなみに「専業主婦」という言葉はその昔「専業農家」という言葉をもじって作られた造語であり、「兼業主婦」などという言葉はますます新しい造語。給与所得がある主婦の方は普通に「会社員」「パート」などと書いて下さい。

 

職業「主婦」と書くべき時

ローンやクレジットカード申し込み、FXの口座申し込みの時もそうですね。

書かせる相手側が「経済的後ろ盾があるか」知りたい時。

そういう時は絶対に「主婦」と書くべきです。そこは「無職」では通りません。

 

また、アンケート調査などの時にも主催者は「主婦」なのか、それこそ「兼業主婦」なのか、独身なのか無職なのか対象者の動向を知りたいと思いますので、あるがままに書いてあげて下さい。

お役所的には

検索していたら、たまたまとある地方で行われた産業に関する説明会のキャッシュページを見つけたのですが、「【主催者】 総務省、財務省、厚生労働省、経済産業省」と書かれたそのページでは職業欄の選択分類は、

1.会社員  2.公務員  3.自営業  4.主夫・主婦  5.学生 6.パート・アルバイト  7.団体職員  8.無職  9.その他

と、なっていました。

 

もちろん、これは説明会の申込書なのでアンケート的分類に属するわけですが、厚生労働省主催でこのように分類されているというのは興味深いです。

 

FXトレーダーは?

さて、FXトレーダーですが。

大意ではトレードだけで生活している方は何億稼いでいようが「無職」なのだそうです。

 

確定申告書類の場合はFX収益を申告しているわけですから「トレーダー」等と書いてしまっても間違いではないと思われます。(しかし「主婦」と同じで税務署側の見た目では「無職」判別でしょう。)

ただ、白色申告の場合は職業欄に下手に「自営業」などと書かない方がいいでしょう。

累進課税が取れる業種を他に持っているのかと思われたら面倒です。

 

子供の学校関係の職業欄などは

ここは堂々と「個人事業主」でいいでしょう。

確定申告していれば役所から所得証明も取れるわけですし、納税していて「無職」は有りえないですよね。

FX関連のブログや書籍を執筆していれば「文筆業」で間違いありませんし、そういう方は多いと思います。

 

「職業欄」にステイタスを求めすぎる必要はない

会社員なら「会社員」と書けば済むところを「何と書けば……」と悩むのは、「どう見られたいか」という気持ちの表れでもあると思います。

しかし、「職業欄」を書かせる書類のほとんどには、それに沿った目的があります。

どういう目的で職業を書かされようとしているのか。

ニーズに沿った回答をしてあげれば、それで良いと思います。

 

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